ドイツ年間ゲーム大賞2003キッズ部門受賞作
急がないとかわいいねずみさんが、ねこに捕まっちゃう!
おうちに逃げ込んじゃう?勇気を出してチーズの楽園を目指す?
ドキドキハラハラのチキンレース!
基本はすごろくなので、小さい子も一緒に遊べます!

わたし 喋る S
いかっぱ
普通のすごろくとどう違うんだろう?
ねこがすごい勢いで追いかけてくるっていうけど、みんな捕まっちゃったら、子供は嫌がるよね?

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【この記事でわかること】
・遊び方
・数のカウント・観察力・問題解決力・分数の概念理解が育つ その理由も説明
・実際に遊んいる3歳児・5歳児の様子と感想
・ねこからはちゃんと逃げられるか
・親も一緒に楽しめるか

基本情報

対象年齢:4歳から
対象人数:2~4人
プレイ時間の目安:20~30分
BGGの評価:Viva Topo!

ルール

準備
自分の駒は4匹のねずみ(2人でやる時は5匹)。ボードは周りがルートになっていて、中央にスタートのおうち、その横にゴールとなるチーズの楽園があります。全ての駒をスタート地点に置きます。チーズの楽園には丸いチーズを4つ置きます。その他、ボードの端の友達ねずみの部屋があり、スタート地点から近い順に1/6、2/6、3/6、4/6サイズのチーズを置きます。

駒の進め方
基本は双六なので、サイコロの目をみて駒を進められれば遊べます。
サイコロを振ったら、1匹選んで進めます。ゴールは4つの丸いチーズが置かれているチーズの楽園です。

1つのマスに入れるねずみは4匹までです。4匹いるマスに止まりそうなときは、一つ手前のマスに泊まります。

サイコロの目にはねこの目があり、これがでると後ろからねこが追いかけてきます。ねこの目(ねずみも1進める)は、2面あるので(数字は2~5だけ)けっこう出ます。また、ねこのスタート位置は遊ぶ人数で変わります。ねこが一周すると2週目からは2マスずつ進みます

友達ねずみの部屋に逃げ込めば安心。ちょっと小さいけれどチーズがもらえます。でも、友達ねずみの部屋に入ったねずみはゲームに戻ることは出来ません。

スタート地点にねずみが残っていた場合、ねこが玄関前に来てしまったら、ねずみは全て捕まってしまいます。

ゲームの終了
プレイヤーだれかのねずみが全てボード上からいなくなっても、まだ動かせるねずみがいる人がいる場合は、ゲームは続きます。全プレイヤーのねずみが全てお部屋や楽園に入ったり、捕まったりして、ゲームボード上に誰もいなくなったらゲーム終了です。

一番チーズをいっぱい集めた人の勝ちです!

主な知育要素


数のカウント
観察力
問題解決力
分数の概念理解
ルールのある遊びを楽しむ

すごろくなので、サイコロの目の数、駒を進める必要があります。小さい子は、次のマスから1と数えるのを間違えてしまうことがあるので、一緒に数えながら。

ねこに位置と自分のねずみ達の位置を観察します。そのうえで、どのねずみを動かすか決めます。

ねこに追いつかれないように遅れているねずみを先に進めるか、楽園に早く着けるように1番進んでいるねずみを進めるか、はたまた小さいチーズを確実に獲得し、ねこから逃げるためにお部屋に逃げ込むか、一番問題となっているねずみはどれかを判断し、チーズを多く獲得するという課題に最適な判断をします。

小さいチーズを組み合わせると、ちゃんと丸いチーズになります。それぞれのチーズに1/6の線が引かれているので、分数の足し算でチーズの合計を計算します。

複数人でやると、相手の手番の時にねこに追いつかれてしまうことがあります。とっても悲しくなるけど、そんなスリルを楽しめるとゲームはもっと楽しいよ。

3歳・5歳の様子

息子3歳の時は、4匹全てを管理することができず、スタート地点に置きっぱなしだったりして、ねこに捕まりそうになっていました。
「この子動かしてあげないと、ねこに捕まっちゃうよ」とかたびたび助言をしてあげていました。
全体を観察する力は、まだ3歳には難しいようです。
遊びながら、徐々に身に着いたように思います。

5歳になった今では、早々に1匹は手前の部屋に逃し、残り3匹を効率よく進めています。
楽園を目指すあまり、前に私や姉のねずみがいて、楽園に着いてもチーズが得られないのに気がつかないことはたまにあります。
そんな時は、「もうチーズ取れなそうだから、前の部屋のチーズ取ったほうがいいよ」とアドバイスしてあげています。

年齢のせいというより、性格がでていると思います。
娘は5歳の時からずっと、とにかく全員楽園を目指すスタイル。
そしてサイコロ運に恵まれる(笑)。
息子も5歳になりましたが、無理はせず、慎重に進めます。結果、息子が勝つことも多いです。

むすめ 喋る S
むすめ
みんなゴールに連れていきたいんだよ。
ママがねこばっかり出すんだよなぁ


むすこ 喋る S
むすこ
ねこ怖いからさ、はやくお家に入っちゃうの。
でも、ゴールには一番に行きたいんだよね。
ママ、ねこをもうださないでね。

親目線のレビュー

2人からも出来ますが、やっぱり人数が多い方が楽しいです。
もうねこがすごい勢いで追いかけてくるんです。
人数によりねこのスタート地点は調整されていますが、やはり人数が多いと自分の手番までが長く、余裕があったはずなのに捕まってしまったりします。

サイコロ運ではありますが、駒が4匹もいることもあって、考えさせられます。

なんとかなるでしょって4匹楽園目指しているとあっさり捕まり、小さいチーズ2個を確実に取った上で、残りの2匹を確実に楽園に到着させた息子が勝ったりします。

ねこがねずみを捕まえると聞くと、つい「食べられちゃった」と表現したくなります。
だって、ねこの表情がまさに食べようとしているんです。
でも、子供にそんなこと言ってしまうとショックが大きいと思ったので、あくまで「捕まっちゃった」を心がけています。
まぁ、うちの子はそんなの気にせず、「食べられた~」って言ってますけど。
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コンポーネントがとてもよく出来ていて、ゲーム後は必ず遊び始めます。
たくさんのねずみとチーズがあるので、ゲームしなくても、おままごとに使ったりしています。

チーズやねずみが小さいので、お口に運んでしまう子がいる場合は注意が必要です。

わたし 喋る S
いかっぱ
確かにすごい勢いでねこが追いかけてきます。
ねこもねずみも良くできていて、ねずみの耳もしっかりついていて素敵!
大人だけで遊んでも楽しめますよ!
なんで、私ばっかりねこが出るんだろう


【まとめ】
・すごろくなのに、判断要素いっぱい
・追いかけてくるねこにドキドキ、スリル満点のすごろく!
・3歳には4つの駒の管理は、難しい
・大人も一緒に楽しめるし、大人だけでも十分楽しめる